肝臓が痛む理由
肝臓周辺に痛みがあると、肝臓に何かあったのかと心配になりますよね。
今回は肝臓やその周辺に痛みがあった場合に考えられる原因について解説していきます。
肝臓疾患の際に痛みが出やすい部位
肝臓が悪い=肝臓が痛くなると考えておられる方もいると思いますが、実は肝臓が悪くなった際には肝臓よりも先にその周辺が痛むことが多いです。
・右側上部
・胃痛
・腹痛
・右側腰痛
・右側の背の痛み
肝臓以外の可能性も
肝臓が痛いと思っていたが、実は周辺の別の臓器の痛みだったと言う事は多いです。肝臓周辺には肝臓の他に胆嚢、胆管といった臓器があり、以下のような病気の可能性があります。
胆石症
胆石とは、肝臓で作られている胆汁と言う消化液が固まって作られる石で、この石が胆嚢や胆管を刺激する事で、右上腹部に痛みが生じます。
痛みは特に食後に起こりやすいです。
胆管炎・胆嚢炎
胆管を胆石が塞ぐと胆汁がうっ滞してしまい、その胆汁に感染が起こり胆管炎・胆嚢炎を引き起こします。
胆管炎・胆嚢炎では胆石症の症状である右上腹部の痛みに加えて、発熱・嘔吐・黄疸・意識障害といった症状が出ます。
肝臓がハッキリ痛む場合に考えられる病気
肝臓が直接痛む場合、肝機能に障害が起きている可能性が高い為、すぐに病院を受診してください。
アルコール性肝障害
肝臓のアルコール分解機能を上回る大量の飲酒を繰り返す事で起こります。
肝臓に中性脂肪が溜まりすぎた状態で、そのままにしてしまうと肝硬変を引き起こす可能性があります。
肝炎
『急性肝炎』『慢性肝炎』の2種類に分類され、そのほとんどがウィルス性肝炎と呼ばれるものです。
肝硬変
慢性肝炎や脂肪肝などで肝臓が破壊と再生を繰り返す事で引き起こされます。
まとめ
肝臓周辺には様々な臓器がある為、診察を受けて調べた結果『肝臓以外の異常だった』と言う事も多々あります。
しかし、肝臓・その他の臓器に関わらず、痛みが出ているという事は放っておくのは危険です。肝臓周辺に痛みが出ている貴方、症状が重篤化する前にまず一度病院受診をされてみては如何でしょうか。